にちぶんにっき

早稲田大学日本語日本文学コース室のブログです。

純喫茶探訪記 そのに「世田谷邪宗門」

こんにちは、片栗粉です。

もうすぐ5月も終わりですが、今日はゴールデンウィークに訪れた喫茶店について書きたいと思います。

 

5月の連休中、念願だった世田谷邪宗門に友人と行ってきました。

森鷗外の娘で作家の森茉莉がこの店の常連だったことで有名なお店です。

下北沢の住宅街の中にひっそりとたたずむそのお店の中には、火縄銃やアンティークのランプ、振り子時計などの骨董品が所狭しと飾られていて独特の雰囲気がありました。

 

 

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お店を入って左手の、窓を背にして店内を見渡せる席が森茉莉の指定席だったそうです。その席の壁には、森茉莉のサインが飾られています(額のガラスに反射して映っているのがご門主)。

 

 

邪宗門」と名のつく喫茶店は他にもいくつかあり、ご店主が皆さんマジシャンという共通点があるのだとか。

というわけで、お店のマッチのデザインもマジシャン仕様。

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 指で隠す場所を変えると、ダイヤが1つになったり3つになったり、あるいはクローバーが4つになったり6つになったり…という簡単なマジックができるデザインになっています。

このマッチは、今はもう閉店してしまった桜ヶ丘邪宗門のものだそうで、大変貴重なひとつをいただきました。大切にします…!

門主にやり方を教えていただき、帰って家族に披露してみたのですがすぐに種を見破られました…。

 

店内に飾られた骨董品の他にも、ご門主自慢のマッチラベルコレクションを見せて頂いたり、森茉莉の直筆原稿を見せていただいたりと、とても楽しい時間を過ごしました。

門主や、お手伝いにいらしているお孫さんがとても素敵な方なので、森茉莉ファンでなくとも一度は行く価値のある喫茶店だと感じました。

現在、「邪宗門」は世田谷の他に5つ(荻窪、下田、石打、小田原、高岡)あるそうなので、いつか全てのお店を訪れてみたいものです。次は荻窪かな。

 

世田谷邪宗門ホームページ

http://jashumon-setagaya.la.coocan.jp/index.htm