にちぶんにっき

早稲田大学日本語日本文学コース室のブログです。

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

今日、注連縄を神社に納めてきました。

昔住んでいた家は周りを田んぼにかこまれていて、毎年注連縄のお米をスズメに食べつくされていました。町内会のどんど焼きには、ハゲた注連縄を持っていった記憶があります。

今日持っていった注連縄にはお米がちゃんと残っていて、そんなところに昔と今で住んでいる場所が違うんだなと感じさせられました。

また我が家は、昔は祖父母とともに豪華なお重をかこんで、いつもとは違う少し厳かな雰囲気、改まった儀式の空気を感じ取ったりしたものですが、それも今ではとりあえずかまぼことカズノコと黒豆を用意して、「正月みたいやな」と言いながらお餅をかじっているだけになってしまった気がします(年末はずっと「年末みたいやな」と言いながら過ごしていました)。なんでもない日にごちそうを呼ばれて「正月みたいやな」と言うことはありますが、まさか正月当日にかまぼこを食べて「正月みたいやな」と言うことになるとは。正月に「正月みたいやな」と言うのは変だと自分でも思うのですが、どうしても「正月だ!」と実感できないのです。家族や親戚の集まりがあればそういうこともないのかもしれませんが。

ということで、いつの間にか自分の「正月」が変化していることを発見した話でした(正月に盃でいただく「苦くて渋くて辛くてマズい液体」が、美味しく感じられるようになったのも、変化のひとつですね)。