にちぶんにっき

早稲田大学日本語日本文学コース室のブログです。

明日は雄老忌

こんにちは。小倉です。


明日は川端康成の康成忌ですね。
しかしながら、私はむしろ、同じ4月16日でも藤枝静男の「雄老忌」に注目しております。
藤枝静男は現在の静岡県藤枝市出身の作家ですが、なにを隠そう、藤枝市は私の故郷でもあるわけなのです。
いまでこそ、藤枝市中山雅史長谷部誠ヴォルフスブルク)、河井陽介(清水)ら、多くのプロサッカー選手を輩出する「サッカーのまち」として知られていますが、『藤枝静男随筆集』(講談社)によると以前は文化の中心地でもあったようです。
雄老忌と名付けた小川国夫も藤枝出身の作家だったりします。


私も、藤枝静男の生家の近くの高校が母校ということで、少なからぬ?縁を感じ、著作に親しんで参りました。
近年は講談社文芸文庫に多くの作品が入り、『コレクション戦争×文学7巻 日中戦争』(集英社)にも「犬の血」が採録されるなど、ずいぶんと手に取りやすくなってきたような気がします。
興味のあるかたはぜひこの機会にどうぞ。