にちぶんにっき

早稲田大学日本語日本文学コース室のブログです。

嘘語源


春らしい雨だなーと思いながら歩いていたら、突風に傘の骨を曲げられました。
佐助です、こんにちは。


以前、語源について何か書いたような気がしますが、どうやったって語源が気になってしまうのは仕方ないのですね。
昨日コース室にやってきた人に「へりくだる」はどう書けばいいのか(「へり下る」は間違いなのか)と聞かれたので一緒に辞書を調べてみたところ、自然と語源説のところに目がいきました。何かしらのより処にしているのだなーと我ながら思った次弟です。
(ちなみに「へり下る」と書いている文献もかなりありますが、現代、一般的にはあえて漢字表記するなら「謙る」「遜る」がよさそうです)


そんなこんな、語源説には信用ならないものもたくさんありますが、やはり気になるもので。
そういう気持ちを上手く利用した(?)twitterbotがありますのでご紹介します。
その名も「嘘語源bot」です。https://twitter.com/Volksetymologie
別の大学の日本語学を専攻している大学院生の方が作られたもので、いろいろとおもしろい嘘語源がつぶやかれています。
「「歩」という字はね、「少し止まる」っていうことなんだよ。少し止まってよく考えてから歩き出そうっていうことなんだ。」
「「息子」っていうのはね、親にとって「自分の心の子」って書くんだよ。」
「「皮肉」の語源はね、英語で皮肉っていう意味の「cynic」(シニック)なんだよ。」
などなど。
あからさまに嘘とわかるものから、結構それっぽいものまでありまして、時間つぶしにはいいかもしれません(が、あくまでもほぼ「嘘」ですので信じませんように)。


こういうものをきっかけに言葉に興味を持つ人が増えたら素敵だなーなんて思いつつ。
佐助でした。