にちぶんにっき

早稲田大学日本語日本文学コース室のブログです。

おとな・さみだれ・もず・くらげ


こんにちは、佐助です。
今日は夏至だそうで。げし、呉音です。
漢音は普通、呉音はちょっと違和感、唐音は、はあああ!?なにその読み方!という感じ。


そういえば子どものころ、漢字は一文字一文字に何かしらの読みが当たるもんだと思っておりました。
例えば「大人(おとな)」も、「大」が「お」か「おと」で「人」が「とな」か「な」って読むんだろうな、と。「五月雨(さみだれ)」も、「五」が「さ」で「月」が「み」で「雨」が「だれ」なんだろうな、と。
そんな調子でしたから、「百舌鳥(もず)」を見たときの、え、あの、これ、どれが「も」でどれが「ず」なの?え?え?一文字余ってるけど?え?という困惑ったら。
私の故郷に「中百舌鳥(なかもず)」という地名があるのですが、そりゃもう見るたび(困惑)です。「中」は「なか」でいいけれど、そのあと、「百」が「も」で「舌」が「ず」で「鳥」が「ー」なんだろうかとか(それだと「もずー」です)、「百」と「舌」を合わせて「も」と読んで「鳥」が「ず」なんだろうかとか(「MOず」的な)、いろいろ考えたのですがわからず、説明されても理解できず(「百舌鳥」全体で「もず」なんだよって言われても……(大困惑)といった具合)。


今ならすんなりわかるのですが(「熟字訓」)、はーもう、そんな上級者みたいなことするのやめてよねと思います。
漢字ってつくづく奥が深いですね。佐助でした。