にちぶんにっき

早稲田大学日本語日本文学コース室のブログです。

おとおさんおかあさん

暑い……。
こんにちは、佐助です。
プールに入りたくなる陽気ですね。



子どものころの素朴な疑問シリーズ。漢字の書き換えの話と熟字訓の話をしました。
今日は長音の話。


まだまともに字も書けなかったころ、「お父さん」は一音ずつ発音していくと「おとおさん」になる!という大発見をしたので得意顔で父親に披露したところ、「違う、「お父さん」は「おとおさん」ではなく「おとうさん」だよ」と言われました。納得できずにしつこく「おとおさん」って言ってたら叱られました。私の記憶にある中で、世知辛さを感じた最初の出来事かもしれません。
だって、「お母さん」は一音ずつ発音しても「おかあさん」だし、「お姉さん」も「おねえさん」だし、「お兄さん」も「おにいさん」になってそれが「正しい」のに、「お父さん」だけ「おとおさん」じゃないなんておかしいよ!って感じです。
今ではもう、教育によって飼い慣らされてしまったので、ああそういうふうに決まってるんだね(「現代仮名遣い」)と思いますが、当時は考えすぎてドツボにはまったものです。


というようなことを思っていたところ、たまたま開いた国立国語研究所のホームページ上にある「よくある「ことば」の質問」コーナーに、この長音の表記についての記事が掲載されているのを見つけました。
http://www.ninjal.ac.jp/QandA/topic/post-44/
わかりやすく解説されていますので、よろしければどうぞ。



佐助でした。