にちぶんにっき

早稲田大学日本語日本文学コース室のブログです。

むしろ浮世は酢味噌好き(韻の話)


人の少ない文キャンから。
佐助です、こんにちは。


韻についてぼんやり考えていました。
Wikipediaの押韻の項、最後に日本語のライミングの例として、「幻想 - 喧騒 - 戦争 - 変装 - 演奏」というのがあげられていました。前の2音が似ていて、後ろの2音が共通で、なるほどという感じ。
「韻 母音」で検索してみたら、こんなデータベースを見つけました。母音で検索すると、その母音が含まれる語がずらっと表示されるもののようです。すごい・・・。どうやら日本語の韻は基本的に母音が一致していればいいらしい、というのがわかります。
ただし、やっぱり子音も似通わせないと、という人たちもいるようす。確かに「さしも」と「あいこ」は、母音は一緒ですがいまいち韻踏んでる感じはありませんものね。「バナナ」と「やから」もいまいち。
似ている子音というのはいろいろパターンが考えられて、マ行音とバ行音、タ行音とナ行音が似ているというような捉え方もできますし、マ行音とナ行音、タ行音とカ行音が似ているというような捉え方もできますので(でも、ナ行音とカ行音は似ていません。不思議ですね)、結構自由度が高そうです。ただ、ここまで考えて韻を踏もうとすると、意味が通るようにするのは大変そう。


何が言いたいのかというと、いろいろと話題になっているドラマ「明日、ママがいない」が「芦田愛菜がいない」に聞こえるのは仕方がないよね、ということです。だって、子音も含めて完璧に似ていますもの。すごい。
(最初にCMか何かで聞いた時、後者にしか聞こえなくてなんちゅうドラマタイトルだよ、と思いました。)


佐助でした。