にちぶんにっき

早稲田大学日本語日本文学コース室のブログです。

いっせーのーで、さんっ!

波留です。こんにちは。

昨日は汗ばむくらいの晴天に恵まれた日曜日でした。

私用で大学の近くまで来たのですが、戸山公園で少年野球の子どもたちが試合をしていました。
私は小学校から野球をやっていたので、懐かしい気持ちで眺めていました。不審者として通報される人の何割かは今の私のような状況なのではなかろうかと思いつつ。
白熱した試合が展開されていましたが、なにやら楽しげな歌声が。
攻撃側のベンチの子どもたちがバッターに向けて歌っている応援歌でした。
私は関西で少年野球をしていたのですが、親や友達が、ではなく、自分たちで応援歌を歌うという「文化」がありました。レパートリーは、J-POPの替え歌や、先輩や相手チームが歌っていた歌の真似。少年野球を経験された方、「あったあった!」と共感してくださいますでしょうか。
インターネットの某掲示板などで、その「文化」は全国的なものらしいということは見聞きしていましたが、実際に聞いたのは初めて。東京でもあるんだー、とちいさな感動を覚えました。
聞いていると、昨年話題になった朝ドラのオープニングテーマをもう応援歌にしている!

そのような流行りの曲や甲子園で使われた曲が全国的に使われるのはわかるのですが、そもそも自分たちで応援歌を歌うという文化はいつからどのように全国に広まったのでしょう。

また、みなさんは子どものころ友達と、両手の親指を上げたり上げなかったりして遊ぶゲームをしましたか?
そのゲームを何と呼んでいましたか?「いっせーのーせ(で)」?「指スマ」?
ドッジボールなどの前にチームに分かれる際、じゃんけんのグーとパー(もしくはチョキ?)で分かれるアレをするとき、どんな掛け声でやっていましたか?

インターネットもない時代に、全国各地で同じような遊びをしていたというのは、とても不思議です。
習い事、親戚、部活、塾、いろんなところから広まっていくのでしょうか。
そのような遊びについての社会学的研究や、その名前についての社会言語学的研究もあるようですが、不勉強のためここでご紹介できません。いつか調べられたらと思います。

ゴールデンウィーク中、童心に返って、地元のご友人と昔流行った遊びをしてみたり、他の地域出身の方と遊びの相違点を見付けてみたりされてはいかがでしょうか。

それでは、よい連休をお過ごし下さい。