にちぶんにっき

早稲田大学日本語日本文学コース室のブログです。

また語源の話

こんにちは、佐助です。
昨日ほどではありませんが、今日もなかなかに暑いですね。


Twitterでよく「ポンポンペイン」「ぽんぺ」というような表現を見ます。腹痛に見舞われていますよという状態を軽く(?)表しているもので、なんだかおもしろい言い方だなーと思います。
「ぽんぽん」は幼児語で「お腹」を意味する言葉ですが(地域によっては別の意味もあるようです)、ふと、じゃあ「すっぽんぽん」の「ぽんぽん」も同じなのかしらと考えたりしました。そして、たまたまコース室にいらっしゃった方々に突然その話題を振るということをして少し話した結果、やっぱりそうなんだろうというところに落ち着きました。
さらに「ぽんぽん」には、矢継ぎ早に動作することをあらわすとか、次々に投げ出すことをあらわすとかいう意味がありますから、なんだかもう「すっぽんぽん」という言葉の含むイメージ(あるいは語感の良さ)って素晴らしいなあと思った次弟です。

(「すっぽんぽん」について書くのはどうかなとも思いましたが、助手Kさんにいいでしょうと言われたので書きました。寛容な世界!)


ところで、「すっぴん」の「ぴん」ってなんなのでしょうね。辞書を調べてもなんだかはっきりせず、インターネットで調べてみると「別嬪」の対語で、「すっぴん」は漢字で書くと「素嬪」だという説が有力のようでした(ただまあ、辞書ではっきり書いていないということはよくわからないのだということだと思いますので、あれですね)。あるいは、「素面」の転訛というのもあるようです。NHK「トクする日本語」でも取り上げられています(http://www.nhk.or.jp/kininaru-blog/102773.html)。
コース室で話していたら、「ぴん」は「鬢」なんじゃないかという説が飛び出しました。これはこれでおもしろいと思います。


そう、こうしてまたよくわからない語源について考えて時間を消費する、佐助なのでした。