にちぶんにっき

早稲田大学日本語日本文学コース室のブログです。

無季力感

三島由紀夫賞山本周五郎賞が決定しました。
村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』が三島由紀夫賞
小野不由美残穢』が山本周五郎賞です。おめでとうございます。


さて、今日の私小倉はあまり元気がございません。
なので五月病気味な私がなんとなく思い出す句をランダムにつらつらと並べていきたいと思います。


 目覚めるといつも私が居て遺憾   池田澄子
             (池田澄子『たましいの話』角川書店 2005)
まぁ最近の私はだいたいこんな感じです。
 

 木の実落つ誰かがゐてもゐなくても   石田郷子
             (石田郷子『木の名前』ふらんす堂 2004)   
そういえば、木の実ではないですが4月に花を咲かせていたカラスノエンドウが実をつけていました。季節が変わるのははやいものですね。ちなみに私はこのエンドウっぽいまめを食べたことがあります。


 曲学し阿世し下痢し冬帽子   高山れおな
             (高山れおな『ウルトラ』沖積舎 1998)
もはや季語をそろえる気力すらありません。
それではまた来週。