にちぶんにっき

早稲田大学日本語日本文学コース室のブログです。

雑草ノート20

こんにちは。小倉です。
昔、中学生に、日清戦争は「焼くよ(894)焼きそば日清戦争」だと教えたことがあります。
そうしたら、1894年の「1」の部分がないじゃん。と言われました。
ほんの少しだけイラッとしました。



    切株やあるくぎんなんぎんのよる   加藤郁乎


寒さも厳しさを増す今日このごろ、春が待ちどおしくてたまりません。
雪解けのころの季語として、「獺(おそ)の祭」という言葉があります。
カワウソには捕らえた魚を河岸に並べておく習性があるため、それを先祖のまつりをしていることに見立てていう言葉だそうです。
私にも、購入した本を読まずに本棚に並べておく習性があります。
芭蕉には「獺の祭見て来よ瀬田のおく」、子規に「茶器どもを獺の祭りの並べ方」などがあったり、また、子規が自らを獺祭(だっさい)書屋主人と称し、今では子規の命日を獺祭忌と呼んだりします。
そして、何といっても「獺祭」は今日、日本酒の名前として広く知られています。
最近、ブログでお酒の話ばかり書いているような気がしてまいりましたが、あまり気にしないでください。
ではまた。