にちぶんにっき

早稲田大学日本語日本文学コース室のブログです。

野球解説考

ここ2週間ほど風呂場の電球が切れている小倉です。
でも意外といい感じなので、当分このまま薄暗い風呂でいってみたいと思っております。


今日は4月最後のコース室開室日です。早いですね。
春の選抜高校野球が終わってもう1ヶ月、とは思えない速度で今月は過ぎてゆきました。


ところで、私が毎回の高校野球で注目しているのは、解説の鬼嶋一司さんの独特な言葉でございます。
たとえば、他の解説の方だと、
「非常にすばらしいピッチングですね。」
というところを、鬼嶋さんの場合は、
「非常に素晴らしいピッチング!そう思いますね!」
というのです。さらに、ノッてくると、
「あの〜パワーだけではないですよね!こういうやはりセンター返し!こういうケースバイケースのバッティング!これができますよね!これがやっぱり大阪桐蔭の強みですね!」(3/28「大阪桐蔭」対「遠軽」)
となります。さらに、遠軽(えんがる)高校ピンチの場面では、
「まぁこういう場面ですよね!こういう場面をできればこう断ち切っていきたい!そういう場面ですね!」(3/28「大阪桐蔭」対「遠軽」)
よくよく考えてみると、どういう場面なのかはいまひとつわかりませんが、ピンチの緊迫した雰囲気が非常によく伝わってくる、そういう解説でございます。


私は、鬼嶋さんの解説の言葉を聞いていると、なんだか気分が良くなってくるのです。
もちろん他にも、キャッチャー出身らしい綿密な取材や、実況のかたがいいことを言った際には「おっしゃるとおりですね!」と、アナウンサーさんへの気配りも欠かしません。
個人的に、そんな鬼嶋さんをこれからも応援していきたいと思っております。


ではまた来月。