にちぶんにっき

早稲田大学日本語日本文学コース室のブログです。

「野宿野郎」のこと

こんにちは。小倉です。
ところで、「野宿野郎」という雑誌をご存知でしょうか。
「人生をより低迷させる旅コミ誌」というキャッチフレーズをもつ、すべての野宿人必携の雑誌です。
人よりも比較的野宿経験はあるわたくし小倉ですが、野宿のかゆいところに手が届く、とても素敵な雑誌であります。
その「野宿野郎」編集長のかとうちあきさんの単著『野宿入門』(草思社文庫 2012年6月)の目次は次のようになっています。
第1章 野宿のはじまり―消極的野宿からはじめよう
第2章 野宿グッツ
第3章 積極的野宿のススメ
第4章 その先の一歩
第5章 野宿の疑問、こんなときあんなとき
内容は、例えば、「基本的に寝袋はテントの中で使うことを想定してつくられているため、各寝袋に表示されている対応温度はテントの中で使った場合の温度なのです」など、意外と知らない知識が豊富に書かれており、そうだったのかと思わせられます。
私はマイナス25℃まで耐えられる冬用寝袋とスリーシーズン(春夏秋)用の二刀流なのですが、そのことは知りませんでした。
また、「オフィシャル公式「野宿野郎」ホームページウェブサイト」には、必ず誰もが1度は気になる「銀マットはどちらが上か問題」に関するアンケートや、「羽田空港国際線ターミナル野宿」など、意欲的な記事が多いので、気になる方は一度のぞいてみることをおすすめします。
最後に、私の野宿経験を思い出してみますと、数年前の冬、某駅でステビバ(ステーションビバークの略)した際のことが印象に残っています。
床にマットを敷き、寝袋に入り、寝る準備も万端整ったところで駅員さんが一言、
「それじゃあ、電気消していいですか?」
と言ってくれました。
どうやら終電後も少し待っていてくれたようです。こちらは「野宿していいですか?」と聞いてすらいないというのに。駅を利用するすべての人を迎え入れる懐の深さに感服したしだいです。
みなさんも、ぜひ今こそ野宿をしてみてはいかがでしょうか。
それでは。