にちぶんにっき

早稲田大学日本語日本文学コース室のブログです。

「きれいな言葉」ってなんだ

ショートカットキーを使ってコピー&ペーストをひたすら続けていたので左手が痛みます。
こんにちは、佐助です。



「汚い言葉遣い」ってなんだろうかと、ときどき考えます。
子どものころ親に言われたりした「もっときれいな言葉で話しなさい」という、あの、謎の注意。「きれいな言葉遣い」と「汚い言葉遣い」って一体何なのでしょうね。
おそらくは、文法的に正しいとか、発音的に正しいとか、そういう規範から逸脱したものを「汚い」と認識しているんだろうとなんとなく思うのですが(その正しさをどう決めているかは別として)、でも例えば、イメージされる京都弁は共通語あるいは標準語と呼ばれる言葉遣い、学校教育で教わる言葉とは異なっていますが、「優しくて美しい言葉」として認識されているような気がします。語調? 固定されたイメージ?
日本語を学び始めたばかりの外国人留学生や、生まれて間もない子供ならば、そういう印象は持たないんだろうかと考えたりしますが、自分が全然知らない言語を聞いても、「なんか乱暴な言葉遣いだなあ」くらいの認識は持ちそうです。ただこれは、文法・発音がどうこうというより、きっと語調の問題ですね。謎です。


それからそう、仮に文法や発音が言葉遣いのイメージを決めるとすると、時代によって「汚い言葉遣い」も変わるんでしょうね。てめえこのやろう、が「やだ、かわいい」になる時代がきたら、おもしろいなあ。なんて。



そんなようなことをつらつら思いつつ、勤務時間が過ぎていきます。
佐助でした。