にちぶんにっき

早稲田大学日本語日本文学コース室のブログです。

うららかや

こんにちは、佐助です。
構内のベンチで寝てらっしゃる方をしばしば見かけるのですが(そしておそらく髪型・体格・服装の雰囲気などからするといつも同じ人なのですが)、4月から日を経るごとに寝姿が堂々たるものになっていって、今日はもはや、そこはあんたのベッドかい!と思うくらいくつろいで寝ていらっしゃる様子でした。
平和な文キャンです。




中国語で結婚を祝福する言葉に「永結同心」というのがあるそうで(永遠に心を一つに、末永くお幸せにというような意味だそうです)。でも、日本語だと「永結」という語は見聞きしませんし、辞書にも載っていません。代わりに「えいけつ」で出てくるのは「永訣」で、永久に別れること(死別すること)という意味です。
「永結同心」って四字熟語としてとても素敵。けれどもそこをうっかり「永訣」にしたら「死別するまで同じ心で」という意味に取れるようになってしまって、あれでもそれはそれで素敵なような気もするぞ、死ぬまで変わらない気持ちでいられるなんてとてもいいことなのではないか、お祝いの言葉に「死別」という意味を含ませてしまうのはどうかと思うけれど総合的な意味としては悪くないんじゃなかろうか、でもたぶんそういうことではないな、これは違うと思った次弟です。


同音異義語にも程がある、「えいけつ」でした。ことばって不思議ですね。